2010年1月11日 post
旅に出る前は、たまにはブログも書くよ、なんて言ってたのに、旅に出てからすでに二日続けて更新してるのは、きっと寂しいからなんだろうな。きっと、みんなとつながっていたいからなんだろうな。そんな風に思う。もう少し強くならなくちゃ、とも思うけど、これでいいのかもな、とも思う。一人よりみんなで分かち合ったほうがきっといい。
僕は今、あの有名なタイのカオサンロードにいる。ここは、とにかく暑い。日本は真冬だったのに…。タイでも一番涼しい時期のはずなのに…。めちゃくちゃ暑い。暑がりの僕は、「暑い」というそれだけの理由でタイの北部に行こうかと本気で考えている。だって暑いんだもん。
ここバンコクは、かなり都会だ。スワンナプーム国際空港は成田空港よりも広い。ビルが立ち並び、車やトゥクトゥクが排気ガスを立ち上げている。都会の街並みというのはどこもなんとなく似ている。まるで日本のようだな、と毒づいてみる。街の看板の文字もすれ違う人が話す言葉も、いたるところにある金色のお寺も何から何まで違う。そして何よりも違うのは自分自身の心細さだと気がついてしまう。
暑さのせいにして、バンコクを出て北の方へ行こう。北に何があるのかは、これから調べるとして…。
ー以下、現在の僕による追記 2016年5月8日ー
日本から飛行機に乗り、タイに着いたのは深夜だった。そのことを心配した僕は、一泊目の宿はネットで予約していた。バンコク郊外の宿だ。飛行機を降りて、おどおどし通しながらタクシーに乗り込んだ。なんとかチェックインを済ました。翌朝は、ホテルの人に呼んでもらったタクシーでカオサンに向かう。騙されないか、タクシーメーターをずっとみていた。それが適正価格かよくわからないから、見ていても仕方ないのだけれど。
カオサンに着いたら、まずやるべきことは、その日の宿探しだ。地球の歩き方を片手に安宿を探す。カオサンから一本裏手に入ったところに安宿を見つけてスマートにチェックイン。と行きたいところだが、当時の僕にとっては外国の安宿チェックイン初体験だ。宿の前を2度3度を通り過ぎながら、宿の中の様子を伺った。そして、カオサンロードにあるマクドナルドへと舞い戻り、精神を落ち着かせる。「うん、マクドナルドは日本と味が変わらないね」なんてバカみたいなことを呟いた。そして、タイまで行ってマクドナルドかよ、とため息を着いた。
そして、重たいバックパックを担ぎ直す。その時ばかりは旅人を気取るから自分でも嫌になる。そして、もう一度宿の前を2往復した。口の中では「Excuse me. Do you have any vacancies tonight?」という言葉をやたらと繰り返す。決死の思いでカウンターのおばさんに聞いてみる。すると「For how many?」と例文のような答えが返ってきた。僕は「ひとりです。2泊お願いします!」と返す。お金を払い領収書をもらうとチェックアウトの日が明日になっていた。「2 night!」と言った僕の発言をおばさんは「tonight」と理解したようだ。弱気の僕はもちろん、翌日何事もなかったように元気にチェックアウトして、別の宿を探した。そして、また宿の前を往復して…。なんて、それくらいビビりながら始まった旅だった。
当時のブログを読むと、物事が簡単に進んでいるように見える。だけど、本当は自分の恥ずかしがりの部分やダメな部分を目の当たりにしてつらくなった1日でもあった。旅のはじまりだからか、その日のことはよく覚えている。旅の後半になればなるほど記憶が曖昧だ。
また、思い出したことがあればブログに追記していきます。いつかは多分忘れてしまうから。